入院生活になった経緯を。
1月26日
いい加減大きくなって仕事場の二階の窓が完全に隠れる位まで育った雪庇。
あ、「せっぴ」と読みます。
雪国出身の人しか知らないよね、雪庇。
↑こんなの。ちなみに二階建て
雪庇が大きくなりすぎると、建物つぶれたり、雪庇が落ちたら一階の窓が割れたり壁が壊れたり、それこそ人がいたらどうにかなっちゃうかもしれない恐ろしいシロモノなのです。
で、その雪庇を落とすのに駆り出された自分。
当初は1月いっぱいで辞めるヤツを差し出す予定だったけど、いままでの仕事っぷりでえらい使えない人間なので却下くらいました
あんなどんくさいやつ怪我されたらたまったもんじゃない！
って事で。
仕方なくその日出勤している自分が出動。
でも屋根に上るのは怖いからみんなヤダ
結果、タイヤショベルのバケットに入って、アームを一番上まであげてガシガシ雪庇を落とす作業で決定。
こんな感じ。危ないよねぇ…（写真の人物は自分ではありません）
でもいざやりはじめると、もう雪庇も氷ってて固いのなんのって。
アルミのスコップなんてガイ〜ンと跳ね返される
そんな中、二人で交代しながら雪庇を落としてて、ここの雪庇落としたらやめるかーってな感じで作業の終わりも見えてきた頃…
氷と化した雪庇をガシガシと親の仇のように削っていたら
ｽﾞｺﾞｺﾞｺﾞ…
聞こえた瞬間、目の前の雪庇が動いた感じがして
あ、ヤバい
①スコップで支える？
→いや屋根の上の雪全部落ちてきてたら無理、死ぬ
②スコップ斜めにして下に受け流す？
→いやきっと重すぎて力を逃しきれないと予想。
下手すりゃ押しつぶされてバケットに頭ぶつけて死ぬ、無理
③バケットの中でうずくまる
→きっとこれが一番生存率高いと思われ。頭さえ守ればきっとなんとかなる
今思えば、ほんの一瞬で三択までできたのほんとすげぇ
走馬灯もこんな感じで見るのかな
バケットの中で頭を抱えてうずくまり、背中にドカドカ落ちてくる氷の塊を感じながら、たぶん一瞬気を失ったかな。
あ、これダメかも。
って本気で思いました。
まぁ生き埋めってヤツですよ。
タイヤショベルのバケットが下に降ろされ、名前を呼ばれたのが聞こえてきて
あ、まだ生きてる、けど…色々痛い。苦しい。
目、開く。見える。
息、できる。大丈夫。
首、重い。でも痛みはない。
指、動く。
腕、少し動く。
そんな感じに一ヶ所ずつ体を確認して、身体の上に乗ってる氷が邪魔だぁぁ！
ぶるぅぅわぁぁ！
と、まるでマチャアキ版西遊記のオープニングで花果山の岩から生まれる孫悟空のようにと氷の中から俺、爆誕
でもその後ﾊﾋｨﾊﾋｨﾊﾋｨｨｨｨと変な呼吸で倒れ込む
きっとコレが氷の呼吸に違いない（嘘（鬼滅の刃に影響されすぎ
下半身は雪の中に埋まって動かない。体中が痛い。
たぶん背骨、ヒビくらい入ったかな…
救急車を呼ばれ中に入れられた頃には少し呼吸も落ち着いてました。
やっべ！初！救急車！とかちょっとｳｷｳｷする位は落ち着いてました
そしてこんなご時世。受け入れ先も次々と断られ、最後の病院でなんとか受け入れてもらいました
でも横に寝かされて救急車で運ばれると
気持ち悪いんです。酔うんです。車酔いしやすいんです…。
目をつむり歯を食いしばってたら、同乗した救急隊員から、
痛いよね、もう少しだからがんばって！
って励まし。
違うんです。ただただ、車に酔いそうなんです…
病院について外に出されるも、救急隊員達もなんかどこから入っていいかわからないご様子。
いや、寒ぃから。
ここからでいいんじゃない？
って感じでやっと病院到着。
レントゲンやらMRIやら色々検査され、やっと言えた一言
そろそろ靴下脱がしてもらってもいいですか？寒いです…
ぐっしょりと濡れた靴下。
靴やツナギは脱がしてくれたけど、なぜか靴下はずっと履かされたままだったから、体が冷えて冷えて仕方がなかったんです
シャツにパンツに靴下。
きっと、こんなコロナで大変な時に手間かけさせやがって！っていう病院からの嫌がらせ（嘘
その後行く先々で足が冷たい！雪に埋まってたんでしょ？低体温とか大丈夫！？って聞かれました…
その頃はまだ検査終わったら帰る気満々だったけど、
下された結果が
背骨（腰椎？）の破裂骨折二箇所
肋骨の骨折三箇所（後の検査でさらに三箇所発覚）
結構な重症ですね
約三週間程度の入院です。
ちなみにこの1月26日…
自分、めざまし占い最下位だったんです…
ラッキーメニューの白子ポン酢を食べていればこんな事には…
めざまし占い、あなどれぬ
